アイフルへの警戒からCDS指数ワイド

UPDATE2: クレジット市場動向=アイフル<8515.T>への警戒からCDS指数ワイド、SBは売り・買い交錯 2009年 10月 16日 16:26 JST <対国債スプレッド> 政保債(地方公)10年 3.5─4.0bp 銀行債(みずほ)5年 28─29bp 地方債(都債) 10年 8.0─8.5bp 電力債(東電)10年 12─13bp --------------------------------------------------------------------------------  [東京 16日 ロイター] クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で指 標となるiTraxxJapanシリーズ12ITJJP5Y=GFのプレミアムが126、 128ベーシスポイント(bp)と、15日から9bpワイドな水準で取引される局面 があった。「産業活力再生特別措置法所定の特定認証紛争解決手続」(事業再生ADR手 続)を申請したアイフル(8515.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8515=JFI>について、今回は9月25日返済分の証書 貸付が支払い不履行にあたり、クレジットイベントに抵触するとの懸念が強まったこと を材料視した。国際スワップ・デリバティブ協会(ISDA)の見解を待つ状況にある。  一般債市場ではアイフルの国内普通社債(SB)に売り・買いの気配が観測された。気 配は第46回債(償還2010年4月)で額面100円に対して56円オファー、48円 ビッド。CDSのクレジットイベント抵触を不安視した売りと、前回と同様にISDAが 質問却下・抵触しないとの判断を見込んだ買いが交錯したとの見方があった。  アイフルは12月下旬までの債権者会議において事業再生計画案を決議する予定にある が、マーケットでは、すんなり決議されるかどうか見通しにくさがあるとみている。「必 ずしも債権者会議で決議さるとは言い切れないとの警戒感があるだけに、法的整理を意識 して売り圧力が強い状況が続いている」(銀行系証券)との指摘があった。ただ、近く償 還を迎えるSBについては不安視する見方は少ない。  消費者金融SBはアイフル以外にもプロミス(8574.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8574=JFI>第40回債(償還 2011年4月)で84円オファー、76円ビッド、同第33回債(償還2014年4月) で67円オファー、59円50銭ビッド、アコム(8572.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8572=JFI>第40回債(償還 2015年2月)で74円オファー、69円50銭ビッド、第45回債(償還2013年 1月)で85円オファー、79円ビッドの気配が観測された。  このほか、IHI(7013.T: 株価, ニュース, レポート)<0#7013=JFI>第34回SB(償還2014年6月)にLIB OR(ロンドン銀行間貸出金利)プラス180bpオファーが観測された。  <JALのCDS、アップフロント15─55%の気配>  CDS市場で日本航空(JAL)(9205.T: 株価, ニュース, レポート)<0#9205=JFI>1年にアップフロント15─ 55%と、ワイドな気配が観測された。14日にはアップフロント10%ビッドが出てい た。「経営再建策の実現に対する不透明感が強いだけに、法的処理の可能性も高まってい る。株価が一時100円まで下落するなど警戒が強い」(国内金融機関)との見方が出て いた。  野村証券<0#8694=JFI>が130bp、大和証券グループ本社(8601.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8601=JFI>が 110bpで取引された。指数のシリーズ11は195bpで出合った。  消費者金融セクター全般にワイドな気配が目立った。アイフルがアップフロントで62 ─75%、武富士(8564.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8564=JFI>がアップフロントで62─75%、プロミスがア ップフロントで17─27%のほか、アコムは550─750bpとなった。  <CP発行は総額2600億円程度>  CPの発行総額は2600億円程度となった。発行レートは強含み。a1格のパルプ・ 紙が140億円(11月下旬期日、0.12%近辺)、a1+格の鉄鋼が370億円 (12月下旬期日、0.12%近辺)、a1格のその他金融が40億円(2010年 1月中旬期日、0.13%台半ば)などの発行が観測された。  

http://jp.reuters.com/articlePrint?articleId=JPnTK031941920091016

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